老後を楽しく暮らす父の意外なメモ!!!ちょっとほのぼのする話

現在70を超える歳となった私の父は、幸い体も丈夫で悠々自適に老後を楽しく暮らしています。

 

そんな父は、とにかく何かと書いて残すことが好きなメモ魔でもあります。


久々に実家へ帰ると、とにかくあちこちに父の書いたメモが残っています。

 

 

まずは、カレンダーです。日にちごと仕切られている枠の中に、びっしり何か書かれています。

 

 

何が書かれているのだろうと見てみると、数字と天気、その日気づいたことなどがかかれています。

 

何のことが書いてあるのかと尋ねたところ、どうやらそれは、毎日参加している町内の朝のラジオ体操のことだったようです。

 

 

父が住んでいる地域では、ちょうど同じぐらいの年代の人達20名ぐらいが公園に集まって、健康のために毎朝ラジオ体操を行っているのです。

 

 

1人でやるよりも続けられるし、会話もできて刺激になるので良いため、父も毎日参加しているとのことです。

 

 

どうやらカレンダーに書かれた数字は、その日ラジオ体操に参加した人数だったようです。

 

特に誰に言われたわけでもないのに人数を記録し、今日は寒かったので参加者が少なかったなどといった感想まで丁寧書かれていました。

 

 

なんとご苦労なことだと思いましたが、父にとっては毎日の楽しみでもあるようなので、いいことなのかなと思いました。

 


他に父は、電化製品には必ず購入した日付をマジックで隅に記入する癖があります。これは、私もいいことだと思いました。

 

壊れた際などには保証期間内かどうかといったことがすぐにわかりますので、役に立つメモです。


しかし、つい先日、その購入日メモに関して驚いたことがありました。

 

ふと、父の履いていた運動靴を見ると、何やら数字らしき黒い字が書かれていました。

 

そうです、電化製品と同じく靴にも購入日が書かれていたのです。

 

まさか靴に購入日を書く人がいるとは思ってもいなかったので、かなり驚きました。

 

父は、朝のラジオ体操だけでなく、ウォーキングも日課にしています。

 

毎日2~3キロ程を朝晩歩いています。

 

そのため、運動靴を購入しても、すぐに破れたりすることが多いため、どれぐらいの期間で履き換えることになっているのかを知るために、電化製品と同じように購入日を靴にも記入しているとのことでした。


この理由を聞いて納得できました。

 

ただ、理由は納得できましたが、書く位置が外であるのが笑えます。

 

内側に書くという選択肢があるにも関わらず、敢えて人目につきやすい外側に書いてしまうところが、父らしいと思ってしました。

 

しかも、白い運動靴に黒のマジックで書いてあるので、目立つことといったらありません。

 

さすがにデカデカと書いてはありませんが、ほとんどの人は何か書いてあることは気づくことでしょう。

 

まあ、そんな細かいことを気にしないところは、さすが父だと感じました。


あと、父のメモに関して驚いたことがもう1つあります。

 

それは、母が入院した時のことでした。

 

医師からの説明を受ける時も、父は欠かさずメモを書きながら話を聞きます。

 

そのことに関してはとても偉いと思いました。

 

医師の話を記録しておくことは大切なことだからです。

 

ただ、医師の説明を聞きながら、真面目な顔でメモしている父の手元を見た時は思わずふきそうになってしまいました。

 

競艇場でチケットを購入する際のマークシートの紙と、競艇場の無料で貰える簡易鉛筆を使っていたからです。

 

なぜこの場でその紙と鉛筆なのかと突っ込みたくなりましたが、真剣に聞いている父の姿を見てその気持ちを抑えることができました。


確かに、無料で手に入る物なので経済的ですし、マークシートの紙は丈夫なので机がなくてもメモしやすいといったメリットもあります。

 

ただ、無料の簡易鉛筆は短くて、マーキング程度ならいいですが、文字を書くとなるとかなり使いづらいのではないかと思います。

 

しかし、父が常に携帯しているメモ帳セットとして大活躍できているのでいいのかなと思います。